日本人が間違えやすい英文法のひとつに、動作や物事の頻度を表す頻度副詞があります。
日本語には「いつも」「ときどき」「ほとんど」など頻度を表す言葉はたくさんあり、私たちはこれらの言葉の意味を理解して自然に会話をしています。
英語にも同じように頻度を表す副詞が多く存在しますが、例えば sometimes より often のが発生頻度が高いという頻度の差や、その正しい使い方を理解する必要があります。
今回の Episode では日本人が間違えやすい頻度副詞についてご紹介します。
「頻繁に」で使うのは Often それとも Frequently?
「頻繁に」の意味で使われる often と frequently についての問題です。
日本語の意味で正しい英語はA、Bのどちらでしょうか?
空港から町の中心地までは頻繁にバスが出ています。
A: Buses frequently run between the airport and the city centre.
B: Buses often run between the airport and the city centre.
正解はAです。
often も frequently も「頻繁に」という意味で、その発生頻度はだいたい60%程度の時に使われます。
しかし、その単語の使い方には違いがあり、often は異なった場面での繰り返しやはっきり決まっていないタイミングで何度も繰り返すような場面で使われます。
それに対して frequently は短い期間での反復や、同じ場面での繰り返しや定期的に決まっているような状況に使われます。
上の図のように1秒間に繰り返す波の数を「周波数」と言い、英語では frequency と言います。
副詞のfrequently の意味をイメージ的に理解しやすいと思います。
上の問題では空港と町の間を定期的に頻繁に往復するシャトルバスのイメージですので、この場合には frequently を使います。
同じ頻度を表す副詞でも使う際に単語の意味合いが正しいものを選択する必要がありますので注意しましょう。
頻度副詞の発生頻度の目安
頻度副詞の代表的なものについて動作や物事の発生頻度の目安を下記の表の様にパーセンテージで表してみました。
このパーセンテージですが、always (100%) とnever (0%) 以外の数値についてはあくまでも感覚的なものであり、ネイティブも話し手によりそのパーセンテージは多少異なりますのであくまでも目安としてください。
頻度を表す副詞の位置
頻度を表す副詞を使う場合、文中に置く位置は下記の4つとなります。
1⃣ 一般動詞の前
一般動詞の文中の場合には頻度を表す副詞は動詞の前に置きます。
He often sleeps during meetings. (彼は会議中に結構よく寝ています)
2⃣ be動詞の後
be動詞の文中の場合には頻度を表す副詞は動詞の後に置きます。
She is sometimes late. (彼女は時々遅刻します)
3⃣ 助動詞の後
助動詞が文中にある場合には頻度を表す副詞は助動詞の後に置きます。
We should more often have meetings. (もっと頻繁に会議をすべきだ)
4⃣ 文頭や文末
頻度を表す副詞を強調したい場合は副詞を文頭や文末に置く場合があります。
Usually, she doesn’t come to drinking parties. (彼女はめったに飲みに行かない)
しかし下に示す副詞のように文中でしか使えないものもありますので注意が必要です。
always
seldom
hardly
rarely
hardly ever
almost never
never
<今日のビジネスで使えることわざ>
“歴史は繰り返す”
「History repeats itself.」
JT