例えば、テニスの試合で審判の判定に対して異議を申し立てることを”チャレンジ”と言いますが、このニュアンスが正しい用法です。
今回のEposodeで皆さんにご紹介するのは、実際のビジネスシーンですぐに役立つ英単語の使い方をマスターできる書籍です。
それは、マヤ・バーダマンさんの「世界のビジネスシーンで使われている 大人の格上げ英単語」(講談社)です。
ウェブサイトのプロフィールによると、マヤさんは仙台で生まれで上智大学卒業後にハワイ大学に留学され、帰国後秘書業務を経て、ゴールドマン・サックスに勤務、その後は別の外資系企業に勤務されています。
これまでの外資系企業での豊富なビジネス経験をベースに、実際のビジネス現場で使われているビジネス英会話に特化した多くの書籍を執筆されています。
「格上げ英単語」とはなに?
それでは、この本のタイトルにある「格上げ英単語」とはどのような単語なのでしょうか?
マヤさん曰く、“プロフェッショナルなビジネス現場にふさわしい洗練された英単語へアップグレードすることにより、効果的でより良いコミュニケーションを取ることができ、その結果として相手との信頼関係を構築し仕事の進み具合にも良い影響をもたらす英単語”と定義付けています。
また「格上げ英単語」を使うメリットとして6つのポイントを挙げています。
1.明確で簡潔に伝わる
2.具体性や説得性が増す
3.知性や品性が表れ、自分の印象に直結する
4.幼く聞こえる言葉が一新され、洗練された印象になる
5.目上の人やお客様など、相手に失礼のないフォーマルさが出る
6.よりインパクトのある言葉で、効果的に印象に残るメッセージを伝えられる
ビジネスパーソンにとっては本当に都合の良いことばかりです!!!
この本では格上げ英単語として使用頻度が高く、かつ重要な70個の単語が紹介されています。
(数少なくて覚えやすい!)
例えば、ビジネス英語の世界で頻繁に出てくる、
“engage”、”address”、“elaborate”などの多義語の使い方がこの本で詳しく紹介されています。
また、日本人の多くが間違った意味で理解をしている”challenge”の動詞の使い方についての解説は非常に勉強になります。
日本語では“挑戦する”とポジティブな意味合いで使用することが多いですが、英語での意味の本質は、“異議を申し立てる”、“人に競争や決闘などを挑む” など日本人の理解とは異なるネガティブな意味になります。
単語の正しい意味を知らずして、ビジネス現場のネイティブスピーカーと上手くコミュニケーションはできないばかりか、信頼関係も構築することが出来ません。
まずこの本に出てくる70個の最重要英単語を完全に使いこなすことが出来れば、皆さんのビジネス英会話力もかなりアップグレードされること間違いなしです。
ところで、昨年末のEpisode #2で紹介したポッドキャスト「外資系裏技英語」の番組の特別インタビューゲストにマヤさんが登場しています。
マヤさんがなぜビジネス英会話に特化した多くの書籍をこれまで出版してきているのか、その思いがインタビュー内で語られています。
興味のある方はこちらのYouTube動画も是非ご覧ください。
今後のEpisodeでも、私が感化されたビジネス英会話の習得に役立つ書籍をどんどん紹介していきます。
<今日のビジネスで使えることわざ>
“転ばぬ先の杖”
「Look before you leap.」
JT