今回のEpisodeで紹介するのは、堀江 貴文さんの「英語の多動力 世界でビジネスするホリエモンの英語術」(DHC)です。
多動力とは?
堀江さんは「多動力」について次のように述べています。
“変化が激しい現代において、必須となるスキルはなにか?
それが「多動力」だ。多動力とはいくつもの異なることを同時にこなす力のことである。
一世代前は1つの会社で勤め上げることが人生のロードマップとされた時代だった。しかし、あらゆるモノがインターネットにつながることによって出現したのは、全業界のタテの壁が溶けてなくなったフラットの社会だ。このかつてない時代では、業界の壁を軽やかに飛び越えることのできる「多動力を持った越境者」にこそチャンスがある。そして1つの仕事をコツコツやる時代は終わったのだ。“
堀江さんはこれまでネガティブに捉えられていた「多動力」こそ、未来の日本人に必須なスキルとなると断言しています。
またさらに、インターネットが世界をフラットにし、スマホによりいつでもどこからでも世界中の人とつながることが出来る時代になり、英語に対する考え方も大きく変わっていると堀江さんは断言しています。
“今後もグローバル化の波はどんどん拡大していく。
「英語」×「多動力」
今世間で成功者と呼ばれている多くの人達は、この掛け算でまたとない経験を積み、その手にチャンスを掴んでいる。僕らにはもう、英語を避けて通る道なんてない!“
英語とどう向き合っていくのか?
この本は英語力を向上させる具体的なノウハウを紹介した本ではありません。堀江さんが考える「これからの時代、英語とどう向き合うか」を多動力という視点から解説した本です。
この本の中で、私自身が強く印象に残っているのは、堀江さんが「勉強より実践がすべて!」と仰っているところです。
“実践を超える勉学など存在しない。従来の教科書や参考書にあるような架空の人物の会話例を読むよりも、ネットで実際に外国人とコミュニケーションを取り交わす方がよほど英会話の訓練になる。”
では実際にどのような心構えで実践していったらよいのでしょうか?
そのためには、1つのことにとことんハマること、そしてどんな勉強法でも停滞期を打破するために試行錯誤を繰り返すこと、そして失敗体験こそ英語力上達の早道と言います。
“自己防衛、あるいは強い英語への好奇心が芽生える。それがあると英語はどんどん頭に入ってくる。勉強の本質とはこういうことではないだろうか。“
この本の中に堀江さんがインタビューを行った6人の記事があります。
中村 憲郎 : 元グーグル日本法人名誉会長
坪谷 ニュウェル 邦子:内閣官房教育再生実行アドバイザー
藤岡 頼光 : 英会話教室「QQ English」代表取締役
三木 裕明 : 映画プロデューサー
竹林 朋毅 : (株)ケイト・スペード・ジャパン COO
イムラン・スィディキ :コペル英会話学校 校長兼チーフ・コンテンツ・ディレクター
それぞれのエリアで素晴らしい経歴の持ち主の方々ばかりです。英語を克服した方法やバックグラウンドはそれぞれ違いますが、自ら思いで行動を起こし最後に成功された方ばかりです。
これらのインタビューの中から自分に合う英語の勉強方法を見つけられ、ご自身の英語勉強のモチベーションを高められたら、それだけでこの本を読んだ価値はあるのではないかと思います。
最後に堀江さんからのメッセージです。
Do not be afraid of the future.
Do not attach to the past.
And just live the present.
<今日のビジネスで使えることわざ>
“悪事千里を走る”
「Bad news travels quickly.」
JT