最近TVのニュースでは新型コロナウィルス感染に関する世界のニュースがほとんど流れなくなりました。日本でも第8波のピークを過ぎた以降は患者数も減少傾向で落ち着いているようです。
ただ今年は3年ぶりにインフルエンザが大流行しているので大変心配になります。
冬の寒波が居座る中で風邪をひく人も多くなっていますが、インフルエンザに罹ったり風邪をひいた場合、またそれらが完治した場合に使う英語表現をご存じですか?
この時期のビジネスのスモールトークにも使える風邪やインフルエンザにまつわる話題を紹介します。
風邪やインフルエンザの表現方法は?
皆さんご存じのように風邪は英語で a cold で 可算名詞です。風邪は特定のウイルスで罹るわけでなく、また色々な症状を総合的に風邪と呼んでいるので可算名詞として 扱われています。
風邪のそれぞれの症状も可算名詞で、「熱」は a fever、「頭痛」は a headach と a が付きます。
また、インフルエンザは英語ではinfluenzaですが、influenzaは「流行性感冒」という特定の病名ですので冠詞が付きません。
一般的には省略して flu が使われ「インフルエンザに罹った」は catch the flu となり、省略形の flu の場合は aではなくtheが付きます。
これはインフルエンザが特定のウイルスにより引き起こされるものであり、また「今はやっているインフルエンザ」という意味でtheを付けるようです。
ところで、「風邪をひく」は catch a cold や get a cold の表現が使われ、「風邪をひいている」は have a cold などの表現が使われます。
catch a cold、get a cold は「風邪をひく」という変化を意味し、have a cold は「風邪をひいている」という状態に焦点が当てられている点に違いがあります。
人間が罹る色々なタイプのインフルエンザ以外にも鳥や豚インフルエンザも存在します。
A型(B/C)インフルエンザ : Type A(B/C) flu
鳥インフルエンザ : bird flu/avian flu
豚インフルエンザ : pig flu/swine flu
「風邪が治った」は recover from a cold を使う ?
それでは問題です。
次の日本語にあった英文はどちらでしょうか?
やっと風邪が治りました。
A : I finally recovered from a cold.
B : I finally got rid of a cold.
正解はBです。
問題の「風邪が治る」という表現ですが、日本人的感覚では recover from を使う人が多いと思いますがそれは間違いです。
Recover fromは骨折などを伴う大きな怪我や治療に長い時間を要するような病気から回復する場合に使います。
風邪のように2、3日安静にしていれば治るような軽い病気の場合には get rid of を使います。
My father is recovering from a heart attack.
私の父親の心臓病は回復に向かっている。
インフルエンザが「流行っている」は何と表現する?
「インフルエンザが流行っている」はどのように言えばよいでしょうか?
日本語的に「流行る」というと populor を思い出してしまいますが、もともと populor は「人気がある」という意味なのでここでは使えません。
この場合は go around や spread を使います。
The flu is going around/spreading.
「予防接種」は英語では vaccination ですが、会話ではインフルエンザに限らず shot という表現がつかわれます。インフルエンザの予防接種は a flu shot を使います。
今回のEpisodeで学んだ表現をネイティブとのスモールトークなどで是非使ってみて下さい。
まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもコロナやインフルエンザに罹らず、また風邪もひかないようご自愛下さい。
<今日のビジネスで使えることわざ>
“文は武より強し”
「The pen is mightier than the sword.」
JT