TOMO〜NI Business English Centre 大阪府守口・門真エリアのビジネス英会話スクール

COLUMN

JT

“英語の達人への道 : Episode #30” イギリス特集 (6) イギリスの食文化について

 

 

「イギリスの料理は不味い!」という噂を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか? 

イギリス人講師の中にもブラックジョークとして口にするぐらいなので、残念ながら全く根拠のない話ではなさそうです。

 

私自身は3年間ロンドンに住んでいましたが、イギリスの料理がそれほど不味いと思ったことはなく、基本シンプルな素材を使った素朴な味の料理と思います。

また昔の植民地政策の影響で、ロンドンには美味しいインド料理や中国料理のお店が多いので生活する上には全く困ることはありませんでした。

 

ではなぜ世界中でこのように言われるようになったのか、歴史的背景などからこの噂を検証したいと思います。 またイギリスの代表的な料理もご紹介します。

 

 

「イギリスの料理は不味い!」という噂の背景は?

 

イギリス料理がなぜ不味いと言われるようになったかを知るためには、イギリス食文化に関わる歴史的な背景を知ることが鍵になります。

調べてみると諸説ありますので見てみましょう。

 

説1) 宗教的な理由

イギリスはキリスト教の中でもプロテスタントが多い国です。プロテスタントは質素なことが美徳とされ、衣服や住居のみならず、食事も質素なものを好む文化があります。

 

イギリス以外のプロテスタントの国にはオランダやドイツがあり、カトリックのイタリアやフランスに比べると、食事が簡素で優先度が低いことがわかります。

 

 

説2) 「ジェントルマン」の質素志向

イギリスの歴史では、1640年に始まった清教徒革命の影響で、新しい支配者層のジェントリー階級が登場します。ジェントルマンというのはこのジェントリーといった支配階級の人々のことです。

 

ジェントルマンは上流階級であればあるほど、どんな時にもスーツを着用します。それは対面を保つためで、暑くても窮屈でも、痩せ我慢が当たり前の文化がイギリスにはあります。

社会的に大きな力を持つ彼らは、あらゆる生活習慣に定義付けしていくなかで、「質素な食事こそがジェントルマンのすべき食事」としました。

 

このことがイギリス料理の発展を遅らせる一因となったというものです。

 

 

説3) 産業革命の弊害

18世紀に始まった産業革命により、農村部から都市部への移民が一気に進み、労働者たちが過酷な労働条件での労働を強いられました。都市部に移動した労働者たちは仕事が忙しく、家庭でゆっくり料理をしたり食べたりする余裕がありませんでした。

 

そのため食料品店で買える簡素な食事が主流となりました。こうして労働者の間でも伝統料理が作られなくなり、また外で買えお腹いっぱいになるフィッシュアンドチップスなどのファーストフードが普及しました。

 

 

説4) お客さんが味付けできるようにもてなす

イギリスの伝統料理は客が自分で味付けできるように調理の際にはあまり味付けをしないようです。

それが伝統として残り、現在でも調理の際にはほとんど味付けがなされないため、シンプルな調理や味付けが好まれている理由の一つの説です。

 

これら以外にも諸説ありますが、個人的にはどの説も一理あると思います。

 

 

 

「イギリスの料理」の代表的なものをご紹介

 

イングリッシュ・ブレックファスト(English breakfast)

 

 

トースト、卵、ベーコン、ベークドビーンズ、ハッシュブラウン、ソーセージ、トマト、マッシュルームが添えられるなど非常にボリュームたっぷりな朝食です。

お腹いっぱいになるので週末の朝に食べることが多いようです。

 

この写真のようなものをフル・イングリッシュ・ブレックファストと呼ばれています。

 

 

フィッシュアンドチップス(Fish and chips)

 

 

イギリスの代表的なファーストフードです。

フィッシュは主にタラ(Cod)などの白身魚を使っており、衣は小麦粉と卵を水又はビールで溶いて揚げたものです。

 

フィッシュアンドチップスをパブやレストランで頼むとグリーンピース(またはグリーンピースピューレ)やタルタルソースなどが付いています。

 

イギリス英語ではフライドポテトのことをチップス(Chips)と言い、ポテトチップスのことをクリスプ (Crisp)と言います。

アメリカ英語ではフライドポテトはフライ/フレンチフライ(Fries/French fries)といい、ポテトチップスはチップス(Chips)となります。

同じものでもイギリス英語とアメリカ英語では違った表現をすることが多々あります。

 

 

スコッチエッグ(Scotch egg)

 

 

日本でも大変お馴染みのスコッチエッグは、茹でた卵を香辛料の効いた牛ひき肉で包み、さらにパン粉を付けて揚げたイギリスの軽食料理です。

 

イギリスロンドンにあるフォートナム&メイソン(Fortnum & Mason)が1738年に発明した古くから伝わるイギリス伝統料理の一つです。

フォートナム&メイソンは今ではロイヤルファミリー御用達の紅茶が売られていることで有名です。

 

 

 

サンデーロースト(Sunday roast)

 

 

ローストビーフはイギリスを代表する食べ物です。

中でもサンデーローストはイギリス人全土で一般的に食べられる食事です。主に日曜日の昼または夜に食べることが多く、パブやレストランでは“サンデーメニュー”が常に置いてあります。

 

サンデーローストの主な組み合わせはローストビーフ、ヨークシャー・プディング、ローストポテト(またはマッシュポテト)、温野菜です。

 

これ以外にも、ベイクした大きなポテトにバター、チーズ、ツナ、ベイクドビーンズ、サラダ、チリコンカーンなどのトッピングをのせて食べるジャケットポテトも気軽に食べて美味しいファーストフードの一つです。

 

 

イギリス料理が不味いと言われた背景には歴史的、宗教的などの理由があったようです。

昔のイギリスでは食事は味よりも効率性が重視されて来ましたが、現在では多様性の影響もありイギリス人の食事への関心も高まり、イギリス料理も変化し美味しい料理が多くなってきていると思います。

 

イギリスを訪れた際には、是非色々なローカルフードにもチャレンジして見て下さい。

 

 

<今日のビジネスで使えることわざ>

“他人が悪いことをしても、自分も同じことをして良いということにはならない。

Two wrongs don’t make a right.

 

JT

CONTACT US

お電話・Webフォームから
お気軽にお問い合わせください!

無料体験レッスン 個人向け お問い合わせ 企業向け お問い合わせ