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“英語の達人への道 : Episode #19” 「アメリカ英語 vs イギリス英語(番外編)」  イギリスの容認発音(Received Pronunciation : RP)とは?

 

「アメリカ英語 vs イギリス英語」シリーズは前回のEpisodeをもって完結しました。

今回は番外編としてイギリス英語を学ぶ人は必ず知っておくべき「容認発音:Received Pronunciation(RP)について説明します。

 

 

容認発音(Received Pronunciation : RP)とは?

 

これまで説明してきましたが、世界中で15億人の人達がそれぞれのお国訛りの英語を話しています。イギリスもその例外ではありません。

21世紀のイギリスでも階級制度は依然として色濃く残っておりそれぞれの階級により話す英語が異なり、さらにそれぞれの地域により話す英語が大きく異なっています。

 

その中でイギリス英語の標準語は容認発音「Received Pronunciation(RP)」と呼ばれ、クイーンズイングリッシュとも呼ばれることもあります。主に王室やイギリス東南部の富裕層が使う英語で、パブリックスクールと呼ばれる超有名私立校出身のお金持ちやエリート層が他の階級との差別化のために使い始めた英語発音で、1910年から20年頃に規範化されました。

 

これに対して、一般の労働者階級の人々が話す英語は河口域英語(Estuary English : EE)と呼ばれています。元々労働者階級の人々はコックニーCockney)という英語を使っていましたが、EERPコックニーの両方に違和感を覚える人たちが使う、いわば中間層向けの英語との位置付けになりました。

 

1960年代以降、イギリス各地で話されている地域発音の地位が上がり、伝統的にRPを使用していた階級でも若者を中心にRP離れが進すみ、現在ではイギリスの人口の3%程度しかRPを話していないともいわれています。

 

その昔は英国放送協会BBC)の全てのアナウンサーがRPを使用していました。現在もRPのアナウンサーもいますが、多くのアナウンサーの英語はEEに近い発音になっています。

今後はEEがイギリス英語の標準語となるという声もあります。

 

 

階級と英語発音

 

イギリスでは階級と英語の発音は密接な関係があることを説明しました。

また自分のルーツと違う上位階層のコミュニティへ入りたいという気持ちの表れなのか、英語の発音を変える人は多く存在しています。つまり英語の発音を変えることにより上流階級を演じることが出来ます。

 

「発音」により人生を大きく変えた人物として有名なのが、「鉄の女」として知られるイギリス元首相マーガレット・サッチャーです。

食品雑貨商を営む家庭に生まれの彼女は下層中流階層の出身にもかかわらず、上、中流階級の子弟が集まる名門オックスフォード大学に進学し、その後政界トップまで上り詰めた経歴の持ち主です。政治家を目指していたサッチャーは学生時代から徹底的に上流階級の発音訓練を重ね、上・中級階級が支援母体の保守党で政治家として自から成功を切り開らいていきました。そして最終的にイギリス首相にまで上り詰めました。

1979年に首相になるとプロからのスピーチレッスンを受け始め、高いトーンから演劇的に低く、ゆっくりと話すスタイルになったということです。サッチャーのキャリア初期と後期のスピーチの変化については次のYouTubeで見ることが出来ます。

Margaret Thatcher voice before/after – YouTube

 

 

またコックニーの英語を話す有名人といえばサッカー選手のデービッド・ベッカムです。

ロンドン東部の労働者の家庭に生まれたベッカムは現役時代までは完璧なコックニー訛りの英語でインタビューに応じていました。私自身初めてベッカムの試合後のインタビューを聞いた時には殆ど聞き取ることが出来ませんでした。しかし、引退後に慈善活動やユニセフ親善大使などで公的な活動を主体的にするようになると発音の階級を上げ始め、現在のインタビューではまるで別人のようなRPに近い上流階級のアクセントで話をしています。

 

イギリス人にとって英語の発音と階級は密接な関係を表すといっても過言ではありません。

 

 

エリザベス女王のクイーンズイングリッシュを聞いてみよう!

 

RPの特徴の一つは、単語の最後の「r」の音が発音されないという特徴があります。

例えば、carは「カー」、answerは「アーンサー」、afterは「アーフター」のように発音します。

「r」の発音が苦手な日本人にとってRPは発音しやすい英語かもしれません。

 

今回のEpisodeのまとめとして、エリザベス女王が毎年国民に対して行うクリスマススピーチをご紹介します。クイーンズイングリッシュとも言われるRPの発音を聞いてみてください。

 

 

 

 

Episode14で紹介しました文化人類学の定説である、「文化や言語は遠隔の地に温存される。そして発祥地と伝承された地では発祥地の変化がより速い」と説明しましたが、イギリス英語は今後も更なる進化を遂げて行くのかもしれません。

 

 

<今日のビジネスで使えることわざ>

“三人寄れば文殊の知恵”

「Two heads are better than one.」

 

JT

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